こんぬつゎ!鼻ツっぺです♪
今日は「オルタネートバット」を見ていくよ☆
「オルタネート」は、「別の」「代わりの」という意味の言葉なんだ。
つまり、バットの親戚のような形、というわけだね。
以前に書いたバットパターンの解説では、
Dが、Xの手前(0.886戻し)で止まる形を見たよね。
オルタネートバットは、Bの戻しがもっと浅くて、Dが、Xを少し越えるのが特徴なんだ。
名前が似ているから、混ぜてしまいやすいんだよね(汗)。
形、比率、バットとの違い、損切りの考え方まで、できるだけやさしく書いていくよ。
ハーモニックパターン全体の流れは、
ハーモニックパターンとはにまとめているよ。
まだの人は、先に読んでおくと、今日の話が入りやすいと思うな。
オルタネートバットってどんな形?
オルタネートバットも、X・A・B・C・Dの5つの点でつくるジグザグだよ。
特徴は、2つあるんだ。
- ① Bの戻しが浅い(XAの0.382以下)
- ② Dが、Xを少し越えた先(XAの1.13倍あたり)に来る

坂道でたとえると
Xから山頂Aまで登って、下りるときは、
ほんの少ししか戻らずに(B)、また登ってCまで行く。
ところが、そこからの下りは長くて、
登山口(X)を通り過ぎて、少し下まで下りてから(D)、反発を期待する。
そんなイメージだよ。
最初の戻しが浅かったぶん、最後の下りは大きくなるんだね。
強気と弱気
図は、価格が上がることを期待する「強気」の形で描いたよ。
上下をさかさまにすると、「弱気」の形になるんだ。
点の取り方は同じで、向きだけが反対だよ。
この記事の後半に出てくる実際のチャートは、弱気の形の例なんだ。
オルタネートバットの比率を見てみよう
数字がいくつか出てくるけど、暗記は不要だよ。
「目安はこのあたりなんだな」と眺めてもらえれば、それでOKなんだ。

B点は「XAの0.382以下の戻し」
XからAまで上がったあと、Bまで戻るよね。
オルタネートバットでは、XAの動きの0.382以下の戻しにBが来るのが目安だよ。
バットのBが0.382〜0.5戻しだったから、それよりも、さらに浅いんだ。
C点は「ABの0.382〜0.886戻し」
Cは、ABの動きの0.382〜0.886戻しの範囲にあればOK、
というゆるめの条件だよ。
範囲が広いから、Cだけでオルタネートバットかどうかを決めるのは難しいんだ。
D点は「XAの1.13倍」
いちばん大事なのがここ。
DはXAの動きの1.13倍の位置が目安だよ。
XからAまでの動きを、Xのさらに先へ、1.13倍に伸ばした場所、ということだね。
つまり、Dは、Xを少しだけ越えるんだ。
BC射影は「2.0〜3.618倍」
BCの動きに対して、CDが2.0〜3.618倍になるか(BC射影)も、
Dの位置の裏づけに使われるよ。
数字の幅が大きいので、これだけで形を決めるのは難しいんだ。
比率は資料によって違うことも
念のため言っておくね。
オルタネートバットの数字も、資料ごとに少しずつ違うよ。
ここで挙げた値は、一般的に使われる目安のひとつなんだ。
実際のチャートで、ぴったり一致することはまれだから、
近ければOKと考えるのが現実的だよ。
バットとの違いを整理しよう
2つを並べて整理するね。
| バット | オルタネートバット | |
|---|---|---|
| Bの戻し | XAの0.382〜0.5戻し | XAの0.382以下(さらに浅い) |
| Dの位置 | XAの0.886戻し(Xの手前) | XAの1.13倍(Xを少し越える) |
| Xとの関係 | Xを割らない | Xを少し越える |
| 型の呼び方 | フェイラースイング型 | ノンフェイラースイング型 |
違いは、Dが「Xの手前で止まるか」「Xを少し越えるか」なんだ。
ここが、いちばん大きな違いだよ。
バットは、「Xを割ったら形が崩れた」と考えやすい形だったよね。
オルタネートバットは、最初からXを少し越える形だから、その考え方は使えないんだ。
この違いが、損切りの考え方に効いてくるよ。
「フェイラースイング」や「ノンフェイラースイング」について、
くわしくは、フェイラースイングの解説に書いているから、
気になる人は見てみてね。
実際のチャートで見てみよう
説明だけだと分かりにくいから、実際の日足チャートに点を重ねたものも見てみてね。

これは、ドルカナダの日足(検証環境で取得したデータ)に、
RatioFangが自動で見つけた点を重ねたものだよ。
弱気の形なので、図解とは上下が逆になっているんだ。
Bの戻しが浅いこと、Dが、Xを少しだけ越えていることが、分かるかな。
ただし、この図は、「形の一例」として載せているだけだよ。
Dのあとに反転したかどうか、利益になったかどうかは、この記事では扱っていないんだ。
形が見つかることと、勝てることは、別の話だからね。
エントリー・損切り・利確の考え方(一例)
ここからは、オルタネートバットを実際に使うときの考え方だよ。
あくまで僕の一例だから、参考程度に読んでね。

エントリーは、PRZで反応を見てから
Dのまわりに引く帯が、PRZ(反転予想ゾーン)だね。
どうやって決まるのかは、PRZの解説記事で詳しく書いているよ。
PRZに入ったからといって、すぐに入るのはおすすめしないんだ。
ローソク足に、反転の気配(長いヒゲ、勢いの弱まりなど)が出たかを見てから、
判断するほうが落ち着けるよ。
損切りは、PRZのさらに外側に
オルタネートバットは、Xを少し越える形だから、Xの外側という目印は、使いにくいんだ。
だから、PRZの外側(Dが想定より深くなったとき)に置く考え方が、よく使われるよ。
そこまで行ったら「形が崩れた」と考えて、諦める位置にするんだね。
損切りまでの幅に注意
Dが、Xを少し越えるぶん、損切りまでの幅は、バットよりも広くなりやすいんだ。
同じ損失額におさえたいなら、幅が広いほど、ロットは小さくしなきゃいけないよね。
損切りを先に決めて、ロットを逆算する。
この順番だけは、守ってほしいな。
利確の目安
利確は、ADの動きを物差しにして、
0.382戻しや0.618戻しのあたりを候補にする人が多いよ。
もちろん、そこで止まらず突き抜けることもあるから、「必ず届く」とは考えないでね。
数字で考えてみよう(架空の例だよ)
ドル円を例にした、架空の数字で考えてみるね。
実際の価格じゃないよ。
強気の形で計算するよ。
- X:148.00円 → A:152.00円(XAは400pips)
- Bは、XAの0.382戻し。Aから約153pips戻した、150.47円あたり(浅い戻しだね)
- Dは、XAの1.13倍。Aから約452pips下がった、147.48円あたり(Xよりも約52pips下)
バットのDは、XAの0.886戻しだから、
Aから約354pips下がった、
148.46円あたりだったよね。
同じXAでも、オルタネートバットのDは、
バットのDよりも、約98pips下にあるんだ。
Xを少し割り込んで、そこで止まる、というのが、オルタネートバットの形なんだね。
損切りまでの幅が30pipsなのか60pipsなのかで、ロットは変わるよ。
幅が広いのに、ロットを変えないと、損失は大きくなるからね。
オルタネートバットを探すときの手順(僕ならこうするよ)
探すときの順番を、5つのステップにしてみたよ。
人によってやり方は違うから、ひとつの例として見てね。
ステップ1:大きな流れを見る
日足や4時間足で、今の相場の向きを確認するよ。
ステップ2:Bの戻しが、浅いかを見る
ジグザグの中で、Bの戻しが、XAの0.382以下と浅いものを探すんだ。
戻しが深いなら、ガートレーなど、別の型かもしれないね。
ステップ3:Dの予想位置に印をつける
XAの1.13倍の位置に、あらかじめ印をつけておくよ。
Xのすぐ外側にあたるから、印をつけておくと、手前で入らないための目印になるんだ。
ステップ4:BC射影で、裏づけを取る
BCの動きに対して、CDが2.0〜3.618倍の範囲に入るかも確認するよ。
Dの予想位置と、BC射影の範囲が重なれば、少し安心材料になるんだ。
ただ、重なっても、反転する保証にはならないよ。
ステップ5:損切りを先に決めてから、反応を待つ
価格がDの近くまで来たら、先に損切りの位置を決めておくよ。
そのうえで、ローソク足の動きを観察して、反応がなければ見送ってもOKなんだ。
成立する形と、成立しない形
オルタネートバットに見えても、条件から外れている形は、たくさんあるんだ。

成立しない例
- Bの戻しが深い(これは、ガートレーやバットかもしれない)
- DがXに届かない、または届かずに反転している(これは、バットに近いかも)
- Dが、Xを大きく越えている(これは、クラブなど、別の型かもしれない)
迷ったら、無理に当てはめない
「オルタネートバットにしては、何か違う気がする…」と感じたら、
無理に当てはめず、見送るのが安全だよ。
許容範囲を少しずつ広げていくと、
どんな形でもオルタネートバットに見えてしまうから、注意してね。
基準を緩めたくなったら、それ自体が警告サインだと思ってね。
ここは、はっきり言うね
いいことも書いてきたけど、ここは、はっきり言っておくね。
- オルタネートバットが出たからといって、利益が約束されるわけではないよ。Dが想定より深くなって、そのまま下げ止まらないことも、よくあるんだ。
- オルタネートバットで実際に売買した成績の検証は、まだできていないんだ。だから、「勝率が高い」といった言い方は、できないよ。
- 比率の数字は、本や資料によって差があるよ。ここで紹介した値は、数ある中のひとつの目安なんだ。
- バットと形が似ているから、見分けにくいよ。Dの位置が、境目のポイントだね。
ハーモニックパターンは、未来を当てる公式ではなくて、
「このあたりで反転するかも」という場所の候補を見つける道具だと思っているよ。
大きな流れや直前の高値・安値、ローソク足の反応といった別の材料も見て、
損切りだけは先に決めておく。
ここだけは、必ず守ってね。
初心者がやりがちなミス
つまずきやすいポイントを、まとめておくね(汗)
- バットと同じ感覚で、「Xを割ったら形が崩れた」と考えてしまう
- DがXを少し越えたから、「オルタネートバットだ!」と、Bの浅さを確認せずに決めてしまう
- PRZに入った瞬間に、反応を待たずに入ってしまう
- 損切りを置かずに、「Xのすぐ近くだから、戻るはず」と待つ
- 比率が合っていないのに、「まあ近いからいいか」と自分を納得させる
よくある質問(Q&A)
Q. オルタネートバットは、バットより勝ちやすいの?
A. 「勝ちやすい」とは言えないよ。
どちらも、売買成績を検証できていない状態だし、
形が出ても反転しないことは、どちらにもあるんだ。
Q. バットとオルタネートバットは、どう見分けるの?
A. いちばん分かりやすいのは、Dの位置だよ。
Xの手前で止まるのがバット、Xを少し越えるのがオルタネートバットが、目安なんだ。
Bの浅さも、あわせて見てね。
Q. 少額資金でも使える?
A. 損切りまでの幅しだいだよ。
幅が広いと、損失を1%前後におさえるロットが、
最小ロットを下回ってしまうこともあるんだ。
そのときは、見送るのも立派な判断だと思うな。
Q. 何時間足で見るのがいい?
A. 慣れるまでは、日足か4時間足がおすすめだよ。
短い時間足は、形の数が増えるぶん、だまし(予想と逆に動くこと)も増えるんだ。
Q. 0.382や1.13って、何の数字?
A. フィボナッチと呼ばれる比率をもとにしているよ。
そもそもフィボナッチって何?という人は、
フィボナッチの解説を先に読むと、
数字の意味が分かって、覚えやすくなるよ。
探すのが大変なときの、ひとつの方法
オルタネートバットは、バットとの境目があいまいで、目で見分けるのに時間がかかるんだ。
そこで僕は、比率の確認を手伝ってくれる自作のインジケーターRatioFangを使っているよ。
形の候補を見つけて、PRZ(反転しやすいと考えるゾーン)を表示してくれるんだ。
判断するのは自分だから、「探す手間を減らす道具」くらいの気持ちで見てね。
まとめ
今日は、オルタネートバットを解説したよ。
ポイントをおさらいするね。
- X・A・B・C・Dの5点でつくる形で、Bの戻しが浅く、DがXを少し越える型
- BはXAの0.382以下、DはXAの1.13倍が目安(資料によって違いがある)
- バットとの違いは、Dの位置。Xの手前で止まるならバット、Xを少し越えるならオルタネートバットが、目安
- Xを越える形だから、「Xを割ったら崩れた」とは考えにくい。ロットは、損切りから逆算する
- 形が出ても、反転するとは限らない。利益は保証されないよ
分からない言葉が出てきたら、ハーモニックパターンの用語集で調べてみてね。
シリーズ全体のまとめは、親記事のハーモニックパターンとはにあるよ。
トレードにはリスクがつきものだから、無理はしないでね。
自分のペースで、少しずつ慣れていこう。
ここまで読んでくれて、ありがとう☆
君は、バットとオルタネートバット、
Dの位置で見分けられそうかな?次の記事でも、
一緒にゆっくり整理していこうね♪